最近自分の内側と対話する時間を持つことが多くて、本を読んでは「自分は何をしたいのか」を考え、なにかの記事を読んでは「それを自分はどう扱いたいのか」について考えている。
その中で、何度も何度も Well-being(ウェルビーイング) という概念が頭をよぎる。 自分がこの言葉と出会ったのは5、6年ほど前で、当時所属していた組織で「今の世の中のトレンドについて詳しい人に、定期的にインプットして貰う会」みたいなイベントがあり、そこで世界的に最近注目されてきている概念として聞いたのが始まりだった。
正直Well-beingというものの全体像はいまだに掴みきれていないのだけど、「健康」や「幸福」といった一つの指標だけにとどまらず、ものごとが「良い状態にあること」を追い求めるための概念だと思っている。
個人的にはこの「概念」について周囲の人々と会話をし、自分や組織にとってのWell-beingとはどのような状態であり、それはどのように実現することができ、それを保持したり、変化させたりしていくことができるのかを考えることに一番の意味があると考えている。概念が存在しなければ複数の人間の間で意識を合わせることはできず、だからこそ明確ではない「概念」というものをあえて定義し、それは何であるのかを追い求めることができるようにしたもの。いわば幸福方面に振った哲学のようなもの。だと今の自分は認識している。(もちろんこの認識が間違っている、という意見も有って良いはずだし、合っている/間違っているという話ができるということは概念が存在する意義がある、という理解をしている)
で、じゃあなんでこんな話を持ち出してきたかと言うと、最近自分が三十代の中間にきた事もあって、これからの人生で何をしていけば良いのだろうかと悩むことが多くなってきたためである。
自己分析的なことをしたり、過去の行動を棚卸ししてみたりと色々なことをする中で、今までのどの行動にもなんとなく通っているのがこの「Well-being」の意識であり、自分の行動の中には何かしらの「自分や、もしくは周囲が良い状態に在って欲しい」という欲求があって、自分の中心に何かを置くとしたらまずはこの概念なのではないだろうか?という考えに至りつつある。
さらに、この土日は
この本と
この本を読んでいて、小さいことから変えていけ
的な話と 自分のロールモデルになりそうな人にアプローチしろ
的な話が出てきたので、ロールモデルになる人(なりそうな部分を持っている人)は誰だろうというのを考えてみたところ、エンジニアとしてのロールモデルより先に「Well-beingについて考え続けている人」として真っ先に頭に浮かんできたのが、自分が最近読んだ本の中で一番好きな「むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました」の著者である石川善樹さんだった。
石川さんは予防医学研究者であり、日本におけるWell-beingの第一人者(だと勝手に位置づけているが、自分は日本についてそんなに詳しくないので間違っているかもしれない)である。 上記の本だけでなく、youtubeにも度々動画が挙がっていて、社会の様々な人たちとWell-beingやそれに関連する話をしている。
一度話をしてみたい思いがあるし、この人の発信している情報をもっと知りたいという気持ちが今は強いため、とりあえずtwitterをフォローしてみることにした。というか何で今までフォローしてなかったんだろうな?
そんな訳で、何となく自分の今後の行動を考える手がかりが掴めてきたような気がしているので、今後もそういったことについて考え続けていこうと思います、という、ゆるくて曖昧な結論に至った。