
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
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数週間前、この本を読んだ。
にもかかわらず、少なくとも2時間は読み続けたであろうこの本の内容を、私は今説明できないことに気づいた。
読んでいる最中は頭に入ってきていると思ったが、終わってみればもぬけの殻、頭の中にはその内容が「残って」いなかったのだ。
こういった感覚をお持ちの方は、実は結構多いのではないだろうか。
私はさっきこの状態になり、自分の時間を無駄にしてしまったのかと残念な気分になっていた。
ただ、Evernoteに残してあったメモを見ると状況が一転する。
メモの中には、自分がこの本を読んで感じたことがそのまま書かれていた。
たとえば130ページの自分のメモにはこうある。
社員の信頼を高めたい。それは相互の話であり、つまり1000人を超える全社員の全ての組み合わせに関することである。
そして少し遡り、128ページのタイトルは
変化のスピードには「信頼」でしか追いつけない
となっている。
これはつまり、全ての物事にルールを作ろうとしていては変化の速い世の中に対応できない。だから信頼できる相手を見つけ、物事を素早く前に進ませる事ができないと生き残れない時代である、と言っている。
先ほどのメモはこれを読んだ上で「だったら全社員が相互的に信頼を持てれば、小さくて優れたベンチャーよりも優れた結果を生み出せるんじゃないか?」と感じた事が記されていた。
このように「読んだ時に思ったことメモ」があれば、そのページに何が書かれていたのか、何となく思い出して辿ることができるし、いちいち全てを読み返さなくても全体を振り返って説明することができる。
これなら本の読後としては悪くない状態であり、私の2時間は無駄ではなかったということになる。
よかった。
最近は色んな本を並行して読み進めるように意識している。
例えば今は
- まずはこの一冊から 意味がわかる統計学 (BERET SCIENCE)
- 会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論
- 毎月新聞 (中公文庫)
- キャッチコピーの教科書 (1THEME×1MINUTE)
- 1分間顧客サービス―熱狂的ファンをつくる3つの秘訣
- 画像認識 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)
- IoTの全てを網羅した決定版 IoTの教科書
- ウェルビーイングの設計論-人がよりよく生きるための情報技術
- ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン
- いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン
と、10冊程度の本にしおりが挟まっていた。(並べてみてビックリした)
これらは特に意識せず、「今読みたい」と思ったタイミングで適当に手に取るようにしている。
今、私の中では読書熱が非常に高く、この状態の場合には無理に1冊を読み続けるよりも「今の自分に必要だ」と感じたことを探っていくような読み方のほうが理に適っていると感じる。
ただ、何も考えずに読み続けると「あれってどの本に書いてあったっけ?」現象(読書迷子と呼んでいる)が起きる可能性も高い。
そんな場合にも、自分が読んだ時のメモさえあれば、何となく全体を見渡して必要なページに辿り着けるようになる。
読書メモとは結構有意義な物なのだ。