先日、『六四メモ』というアイデア出しの手法を紹介しました。
今回はこれを3段活用し、アイデアを広げる方法を説明します。
(実施にかかる時間:1時間~)
はじめに
この記事では、例として「ゲーム開発のアイデア」を作成します。
やり方としては、前回紹介した「六四メモ」を3度繰り返し、ありそうでなかったアイデアを出していきます。(簡単な使い方は、前回の記事をご参照ください)
大まかな手順はこんな感じです。
- 「要素」をひねり出す(10分)
- 要素の「使い方」を考える(20分)
- 使い方を「別の要素」と組み合わせる(20分)
とても単純な方法なので、色んなテーマに応用することができます。
※注意事項
アイデア出しは「質より量」です。
「こんなの使えない」と判断するのは終わった後にして、まずは変なアイデアが生まれるのをとことん楽しみましょう!
手順1:「要素」をひねり出す(10分)
まず初めに、テーマに対して関係しそうな「要素」を書き出します。
でも「関係しそうなもの」と考えすぎると頭が固くなるので、「思いついたものはとりあえず何でも書く」という意識で書いてみましょう。
私の場合はこんな感じでした。
漢字が間違っていたり同じものが重複することもありますが、見るのは自分だけなので気にしなくてOKです!
手順2:要素の「使い方」を考える(20分)
1で書きだした63個の「要素」に対して、どんな使い方ができるかを考えます。これもあまり固くならず、思いついたことはどんどん書き込んでしまいましょう。
たとえば私の場合だと、こんな視点で発想しています。
【視点1】「要素を使って」何ができるか
例)ブロックを「積み上げる」
【視点2】「要素に対して」何ができるか
例)岩や石を「ドリルで砕く」
【視点3】「要素がある場所」はどこか
例)カビが発生した「冷蔵庫を整理する」
新しい六四メモを用意して、手順1の紙と対応するマスに、その要素に関連する使い方を書き込んでいきます。
私の結果はこんな感じ。
マスが多いので間違って書いてしまうこともありますが、気にする必要はありません。そんなことよりも素早く埋めきることの方が重要です。(質より量 です!)
手順3:使い方を「別の要素」と組み合わせる(20分)
さて、ここまでの手順で
- 要素
- 要素の使い方
を出してみましたが、これらを眺めても、多分あんまり面白くないと思います。
それは、普通に考えて出てくるアイデアのほとんどが「今までどこかで見たことのあるもの」だからです。
手順3ではここからぬけ出すため、「1つの要素」と「別の要素の使い方」を組み合わせて新しいアイデアを作ります。
私の例では、一番最初に出した「ブロック」を使いました。
【例】ブロック × 使い方
・「ブロック」×「モノをくるむ」
・「ブロック」×「切れる直前まで伸ばす」
・「ブロック」×「時刻計算」 ...など
やってみた結果はこちら。
このやり方で気になるものが出せたなら、それを深掘りしていきます。
ピンとくるものが無かった場合は、別の要素を選択して、手順3を何度か繰り返してみましょう。
まとめ
今回の手順は1時間程度で実施でき、成果物として以下が残ります。
- 63個の「要素リスト」
- 63個の「使い方リスト」
- ある要素の「応用方法」63個
これを何度か続けると1,2のリストが溜まってくるので、別のテーマを考える時にも応用でき、予期せぬ組み合わせが生まれやすくなります。
結構、使えそうですね!
※あくまで個人の感想です
余談
いちいち紙を折るのは面倒なので、六四メモのテンプレートを作りました。
「A4」「余白無し」の設定で印刷すると、丁度よく使えます。
※ふち無し印刷ができない場合は余白ができてしまうので、日付を入れたり番号を書くなど、ご自由にお使いください。
さいごに
最初は「埋めただけじゃ良い案出ないな・・・」と思ってましたが、何度か組み合わせていくと、時々「これイケるんじゃね?」というアイデアが出てきます。
あとの判断はもちろん自分でやるしかありません。でもこの方法を使えば、選ぶためのネタ出しを手軽に行うことができます。
みなさんも六四メモで、良い創作ライフを!