三越伊勢丹がTポイントを導入するらしい。
これに対して、ネットの意見は結構散々。
私的にはどう捉えるべきだろうか。
三越伊勢丹でTポイントは流行らない・・・のか?
確かに、Tポイント自体に高級な印象はない。一般人である私から見れば、日常的によく使う「親近感のあるポイント制度」というイメージだ。
三越伊勢丹と聞いてTポイントを思い浮かべる人間はほぼいないだろう。高級志向のデパートに出向く客層的にも、Tポイントカードを持ち歩いているような庶民的な人間は少ないんじゃないだろうか。
・・・はて。
本当に少なそうなのだろうか。
私は今、何を根拠にそう判断したのか。
時代はバブルではない。
今の世の中、お金の溢れている場所などほとんど無い。どんなにお金を持ってる人でも、ただ稼いで浪費するだけでは効率が悪い。だから皆、節約のことをしっかりと考えて生活している。
MVNOしかり。
クレジットカードのポイントしかり。
今の日本の中流以上の人達は、多くの収入を得つつ、しっかり節約も考える効率の良い人達なのかもしれない。
であれば、導入店舗がさらに増え、日常的に色々なところでポイントが貯まるなら、デパートに来る人達も積極的に使うようになるんじゃないだろうか。
多少は庶民的イメージが付くことにもなる。しかしデパートが経営難に陥っているこの時代、三越伊勢丹が高級志向デパートでなければならない理由は、今や少ないのかもしれない。
Tポイントカードの還元率
特に値段が高めのデパートでは、「200円で1ポイント」はそれなりに大きい。
もし年間100万円使ったとしたら、5000ポイントも貯まる。
あれっ・・・
100万で5000円・・・?
そんだけ・・・・・・・?
意外とショボい。
今まで真面目に計算したことはなかったが、そんなもんなのか。
いくら日常的に使えるとはいえ、デパートなんて行かない私は、Tポイントが貯まるお店で年間100万円も使ってはいないはずだ。
だとしたら、Tポイントカードを持つ意味はどれだけあるんだろう。
Tポイントカードにかかるコスト
私の財布にはTポイントカードが入っている。昼食を会社の近くのファミマで買うことが多いから、なんとなく作って持っているのだ。
しかし実際のところ、ポイントを得るのにかかるコストはどれくらいなのだろうか。
普通の流れを時間にすると、
- カード有るか聞かれる:3秒
- カード渡す:3秒
- カード切る:1秒
- カード戻す:3秒
という感じで、合計10秒くらいはかかりそうだ。
店員がもたついてしまったり、自分が素早くカードを出せないともっと時間がかかることになるので、平均15秒としておこう。
じゃあ仮に、デパートで2万円の買い物を50回したとすれば
15 × 50 = 750秒
12分半。
年間、12分半!?
マジ?
12分半で5000円。
フミコフミオさんとか12分半あったら1記事書けちゃうじゃん。
時給換算すると2万円くらいになるものの、カードをわざわざ持ち歩いて毎回提示する面倒さと比べると、これは意外と高コストかもしれない。
しかもデパート換算だと会計50回で済むけど、ファミマじゃそうはいかない。
例えば1回平均500円だとしたら、100万円分買うには2000回の会計が必要だ。
15秒 × 2000 = 30000秒
500分。
500分・・・だと・・・
まじかよなんだこれ・・・絶望的じゃん。
その時間でブログ書こっ☆
結論
三越伊勢丹がどんな目的を持って導入に至ったのかが見えないので、個人的には特にプラスにもマイナスにも思っていない。
でもTポイント制度自体が、意外に大したことなかった。というか、他のカードでも高くて100円で1ポイント程度しか還元されないのだから、ポイント還元システム自体のメリットがあまり大きくなさそうだ。
コンビニ店員は慣れているからカード切るのに10秒もいらないだろうけど、それでも毎回時間がかかっていることには変わりない。
つまり今の世の中、いちいち意識して提示しなきゃいけないカードは、大抵が還元率の悪いものなんじゃないだろうか。
そんな訳で、会計すれば自動的にポイントが付くような、クレジットカードとかそっちだけを意識すればいいや、と思った日。
Tポイントは高額の買い物をする時か、通販でだけ使うことにしよう。