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テーマは速読と内容の理解。
私は文字を読むのが遅い。
最近はニュースだけでなく他人のブログも沢山見るようになったので、読むのが遅いとかなりの時間を浪費していることになる。
この記事では、私が本に求めることと、
最近始めたトレーニングの方法を整理する。
本に求めるもの
情報を沢山得たい
できるだけ沢山の情報を得たい。だから限られた時間でなるべく多くの本を読みたい。そのためには速く本を読む、つまり速読の技術が欲しい。
ただし私は、本から情報を与えられるだけでなく、それに関する情報を自分の中で作り出すこともしたい。
本を読んで出てきた疑問を深掘りして、自分なりに納得行く答えを考え出す。
読む前にテーマについて自分で考えておいて、読み進めながらその考えが正しいかどうかを検証したり、読んだ瞬間の自分の気づきを記録する。
そのためには、速く読むことを意識しつつも「本を読んでいる瞬間の自分」をうまく記録しておくことが重要だと考えている。
情報の横の繋がりを見つけるのが楽しい
文字を読んで得た情報が他のものと繋がった時、私はとても楽しい。
1冊の本やブログなど、まとまった情報を「縦の情報」だとするなら、他の本や別の人の考えとその情報が繋がることは「横の情報」と言える。
この「情報の横の繋がり」を見つけ出すには、日々記録を取り、自分で得た情報を整理し、繋がりやすい状態にしておくことが必要だ。
例えばこの記事では、「著者と読者」と「上司と部下」の関係は似ていて、どちらも「何かを教える」という関係にあることを見つけた。
この記事では「人の考えは、アドラー心理学で説明できるのかな」と感じた。
最近読んだものだと、以下の本は「現実社会で会った人達の行動」に当てはまる点が多く、とても面白かった。
「無知」の技法 Not Knowing : スティーブン デスーザ, ダイアナ レナー, 上原 裕美子 : 本 : Amazon
このように情報の繋がりを見つけるとブログのネタにもしやすい。
だからせっかく「本」という形で大量の情報を仕入れるのであれば、より多くの繋がりを見つけ出して沢山記事を書けるようにしたい、と考えている。
これらを目指し、実際に行うトレーニング方法は以下である。
トレーニングの方法
1. 本に書いていないことはメモする
本の内容を忘れたなら、本を読み返せば良い。
だから付箋を張ったりマーカーを引いたりはしない。
しかし、本を読んで出てきた「自分の考え」はその時の自分の脳内にしか無い。だから、その情報を記録しておくためにメモをとる。
やり方
主にメモする対象は以下の2つ。
- 大事だと思った言葉をメモする。その時、その言葉に対しての自分の考えも書いておく。(共感した、新しい発見だ、否定したい・・・等)
- 自分の過去の体験・考えや、以前読んだ情報と関連する部分を見つけたら、その詳細も含めてメモをとる。
2. リズムよく読む
私はPCで文字を読む時、本を読む時より格段に遅いことに気づいた。
そこで、文字の多いブログや本を読んでいる自分に注意すると、私は目が滑ってしまう癖があるということが分かった。 つまり私は「大量の情報を目だけで追うことが苦手」らしい。
実際、ブログを読む時は目線の位置にカーソルを当てながら読むと楽に読めるようになったので、これを読書にも応用する。
やり方
- メモを取るためのペンをひっくり返して持ち、読みたい場所にリズムよくパシパシと当てながら読み進める。
- 合わせて、目線がブレすぎない程度に首を軽く動かしてリズムをとる。
3. 目標時間を決める
速読は「トレーニング」なので、今まで以上の負荷をかけることが必要になる。
文字を読むスピードを上げたい私にとっては、目標時間を決め、短時間で無理やり読み切るトレーニングが有効だと考えた。
やり方
最初の方は普通に読み、内容の難しさと文字の密度からおおよそのスピードを把握した上で、残りのページ数から逆算して、読み切るまでの目標時間を決める。
※速読本では「頭に入ってこなくても先に進め!」と書いているものもあるが、私は頭に入らないまま先に進むと文字を読む気が無くなるということが分かったので、時間はあくまで目標値とし、自分が理解できるギリギリのスピードで進めることにした。
実践結果とふりかえり
早速、先日買った「嫌われる勇気」で実践してみた。
結果:264ページで133分かかった。
1. メモ
今回読んだアドラー心理学は、私が日々考えていたことと凄く似ていたので、自分の考えと違う所や共感できる箇所が多かった。
全部読み終わった時点で、B5ノート片面に5枚分のメモが取れた。
これらは別記事で感想文としてまとめたい。
また、この記事含めて4記事分のネタを出した。1つ4~500文字程度。
こちらは紙ではなく、はてなの下書きで保存。実際に記事にできる内容かは微妙だが、1冊の本から得られる情報量としては上々じゃないかと思う。
2. リズム
ここは読み進めながら都度調整。
今回の本の場合、1行に対して「上・中・下」の3回か、「上・下」の2回ペンを当てるくらいがスピード的には丁度良いらしい。
ただ、今後もっと速くすることを考えると「1回の目線移動でどれだけ多くの情報を読み取れるか」が重要になるため、なるべく回数の少ない方を取ることにした。
上下2分割で考えると、1ページは大体25箇所くらいに分かれる。
そして現時点では、内容を理解しながら読むためには1箇所(1行の半分)につき1秒程度必要なことが分かった。
3. 時間制限
かなり急げば、1分に3ページくらい読めそうと判断。
開始時点の残りは264ページだったので、は264 ÷ 3で、約90分を目標とした。
しかし、実際は133分と全然届かず。
そもそもずっと全力で読み続ける計算にしたのは無謀過ぎたし、リズム読みも初めてだったので、適当な計算になってしまった。次回は要調整。
ただ、上記のリズムで読めていれば30秒に1ページくらいは進むので、一定のペースで読み続けていれば本来110分くらいにできたはず。
この時間差の原因は以下にありそうだ。
- 分からなくて何度か読み返した部分がある
- アウトプット(メモする)とインプット(文字読む)の脳の切り替えが上手くいってないため、メモした後、文字を読み始める時にスピードダウンしている
※ちなみに、メモを取る時はタイマーは止めている。
本には「頑張れば速く読める部分」と「頑張っても速く読めない部分」があることがわかった。恐らくどんな簡単な本でも止まってしまう部分は存在するため、次回の時間配分は読み返しを考慮した上で行う必要がある。
脳の切り替えについては慣れの問題が大きそうなので、継続して様子を見る。
総合
今までこの程度の本でも4時間くらいはかかっていたと思う。だから、ただぼんやり読んだ時と比べると結構な時間短縮ができたと感じている。
ただ、この本は「青年」と「哲人」という人物の対話形式で進められ、他の本よりもかなり読みやすかった可能性もあるため、一概に速くなったかどうかは不明。
始めたばかりで、トレーニングを続ければ結構速くなれそうな感覚はある。今後も記録を取りながら少しずつ継続していくことが重要だ。
できればメモ時間も含め、1冊2時間くらいで読めるようになると捗るんだけどなぁ。
日々精進が必要である。
さいごに
スピードも速くなり、メモも沢山取れて記憶率も高い、となかなか良い感触。
今までは若干活字アレルギーだったけど、これからは読書も怖がらずに済みそうだ。
また一つ、楽しみが増えた!
ちょっと参考になった本
「脳みそはトレーニングすりゃどうにでもなるよ」と教えてくれる本。私の行動は結構この本の影響を受けている。脳をコントロールしたい人はぜひ一読を。

- 作者: ケリー・マクゴニガル,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/10/20
- メディア: 単行本
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速読の基礎的な話を教えてくれた本。「速読&暗記」の手法が書かれているが、暗記部分に関しては実践が面倒でやれていない。内容としては面白い。