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なんで皆「意識が分散するから1つのことに集中しろ」っていうんだろうね。
人生は並列的に動いている
人生、1つのことだけをやり続けて生きるのは難しい。
サラリーマンは特にそうだ。
IT系で言えば機能を設計する力が必要で、開発する技術も必要で、それをスケジュールしたり、部下や後輩を管理する能力もいっぺんに必要になる。
だから最近は、1つの技術だけができる人よりも色んなことを多角的にできる人の方が重要視されてきている。
結構直列的に見えるのはスポーツ選手だ。彼らは自分のメイン種目を徹底的に鍛えて、それで活躍しているように見える。でも本などを読んでいると、やっぱり他のスポーツでバランス良く筋肉つけたり、合気道とかで精神的な技術を学んだりしてる人の方が、最終的には活躍できる可能性が高い。
小説家の夏目漱石だって小説書くだけじゃなくて、ウィンドウショッピングみたいな、他の趣味から学ぶことが大事だって言ってる。
だからやっぱり人生は並列で動いているし、それが自然だ。
人間の意識は直列的?それ思い込みじゃない?
個人的には色んなことを並列で取り組むメリットって凄く多いと感じている。
例えば私は最近、英語のCDを聞きながらのシャドーイングと、歌の練習を並列でやっている。
英語を発音する時、女性の声は裏声で、ちゃんと高い音程で出している。そのためには裏声である程度ハキハキ喋れる必要があるんだけど、これを意識したおかげで歌をうたう時に裏声を出しやすい方法がつかめてきた。
これって片方しかやってなかったら得られなかった効果だし、英語発音の時のリラックスした裏声を、歌う時に出そうって意識も持てなかったと思う。
あと、高校の社会の授業で先生が「日本の歴史と、世界の歴史で、同じタイミングで起こった事件をまとめて覚えておくと良いよ」って言ってた。
それってつまり、「高校1年で日本史を勉強する→2年で世界史を勉強する」っていう授業の流れになってたから、情報のひも付けがうまく出来てないことが原因に見える。学校によっては並列で教えるのかもしれないけど、そもそも授業として「世界」「日本」っていう科目で分けるんじゃなくて「1800年台の歴史」みたいな、日本も世界も全部いっしょくたにして年代で切って授業した方が効率良いんじゃないの?って思う。
実際やってないからわかんないけど、個人的にはそのほうが歴史に興味を持てただろうな。だって、日本vs世界のリアルなところが伝わってきそうだから。
鎖国して幕府がのさばってる間に、外国の技術が進歩していくのとか想像すると興奮する。
ちょっと話が逸れたけど、ものごとに並列で取り組むっていうのは横の繋がりを覚えるために凄く有用だと感じている。
結局、続けられないからなのかなぁ
じゃあ並列があんまりオススメされない理由って何なんだろう。
今自分で10分チャレンジをやってて思うのは、確かに色々分散するってこと。
楽しいことをやりすぎると他の事ができなくなっちゃうから、時間を結構意識するようになる。だから自然と、1つのことに集中する時間は短くなっていく。
あと、進まない。1つのことに集中する時より、絶対に進まない"ように見える"。だって1日10分しかできないから、1つずつの成果は結構微々たるものなんだ。本なんて、難しい内容だと10ページくらいしか進まない時もある。
でもこれを理由にやめるのって、ペンドラゴンさんの記事でも言われてるように、「進歩が遅すぎるから進むの自体を止めちゃう」って話でしかないよね。きっと合計で得られる経験値は変わんないんじゃないかな。
私は超能力者になりたいから、ちょっとずつでもいいので進んでいってみよう。
さいごに
結局、直列と並列って、針で刺すように伸ばしていくのか、色んな所をちょっとずつ押さえて円形を大きくしていくかっていう程度の違いなのかもしれない。
(博士号を取るまでの絵に凄く似ている。 )
だから私は、10分チャレンジをもうちょっと続けてみようと思うのです。
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この記事は2時間弱くらいで仕上げることができた。
文章力が上がっている気がする。継続ってほんと大事!