ついイライラしたとき、1..2..3..5..7..と素数を数えるより、相手のことを考えて落ち着いてみませんか?
皆さんは普段の生活で、『自分がいつイライラしたか』を覚えているでしょうか。
私は最近少しずつ、自分のイライラをコントロールできるようになってきました。
今回は、昔はキレやすかったのにいつのまにかキレにくくなっていた私が普段から使っている、1つの考え方をご紹介します。
本題:ついイライラした時の対処方法
イライラしたら、相手のことを考える
皆さんがイライラするのは、どんな時でしょうか。
条件は人によってさまざまですが、特に「渋滞で進まない時」のような『時間を無駄にしている時』というのは、人間誰でも嫌なものです。
今回はその中でも身近な例である『レジの順番待ちの時』を想像してみましょう。
【状況】
あなたは休日、友達とお出かけした帰りに近くのスーパーに寄りました。疲れているにもかかわらず、レジには長蛇の列。仕方なく一番短い列に並んでみたものの、自分の列がハズレで中々進まない。そうしているうちに、自分より後に隣の列に並んだ人が先に会計を済ませる所を目撃した。
さてこの時、あなたはどのようにイライラするでしょうか?
ちなみに私だったらこう思います。
【イライラの例】
この列全然進まねえな。前のヤツ何やってんだ?店員のレジ打ちも遅すぎなんだよ。大体このスーパーはいつも混んでる。もっと人を増やすべきじゃないの?
さあ、考えてみよう
さて、ここであなたは瞬間的なイライラに襲われた訳ですが、列を飛び出して店員に殴りかかってはいけません。
こんな時こそ『相手のことを考える方法』で落ち着きを取り戻しましょう!
考え方向は何でも良いですが、私がよくやるパターンを4つご紹介します。
- 「前のヤツ何やってんだ?」を深掘りする
前の人は、どんな人だろうか。お金を出すのが遅いけど、何かあったのかな?考え事してて、ボーッとしてたのかな?会計は電子マネー使えよって思ったけど、近くの商店街じゃ使えないし、全員が使ってないのは仕方ないかな? - 「店員のレジ打ちも遅すぎなんだよ」を自分事にする
なぜあの店員は遅んだろうか。自分だったらどれくらいのスピードで打てるだろうか。そう考えると、あれは本当に遅いんだろうか?遅いのは初心者だからなのかな。自分が研修でレジに立ったら、あれより速く打てるだろうか? - 「このスーパーはいつも混んでいる」の環境を考える
このスーパーいつも混んでるけど、何でだろう?駅に近いのは当然だけど、だったら対策を練るべきじゃないの?何か対策できない原因があるのかな。人件費と時間ごとの混み具合のバラ付きを考えると、常にレジに人を増やすのは難しいんだろうな。 - 「もっと人を増やすべきじゃないの?」をポジティブに考える
もっと人増やせば良いのに・・・って思ったけど、確かにこの時間っていつも混んでるよな。もしかして時間をずらすと空いてるってことかな?だとしたら、1時間のピークのためにバイトを呼びつけるのは可哀想だよな。もしかして、そんな風に店員のことを大事にしてるこのスーパーって実はめっちゃ良いお店なんじゃないか?
と、こんな感じです。
どうでしょうか。
あなたの感じたイライラを、少しでも紛らわすことができたでしょうか?
この考え方の良い所
今回のように相手に本当の理由を確認できない場合、自分で考え続けても結論は出ないため、自分の思考を止めない限りいつまででも考え続けることができます。そしてそうしているうちに、多くのイライラの素は解消されるのです。
上の例だと、色々と考えているうちに自分のレジの順番がやってきて、自動的にイライラが解消されます。
また、仮に会社の後輩が原因で、自分が意見を言える立場だったとしましょう。
この場合でも、先に相手のことを考えてイライラを抑えつつ、自分なりの理由を考えておくことができるため、実際の議論でより具体的な解決案を見つけやすくなり、相手と納得の行く会話ができる可能性が高くなります。
考える時の注意点
この考え方をする時は、自分が『これなら仕方ないな』と思うか『時間的にイライラが解消される』まで、思考を止めないことがポイントです。
途中でやめてしまった場合、例えば「電子マネー使えばいいんじゃないの?」と思ったところで『電子マネーがあるんだから、小銭出すの遅いのは絶対おかしいことだ。』となってしまうと、自分の中で納得できずに終わってしまいます。
これでは結局「別の原因にイライラしただけ」になるので注意が必要です。
背景:私がこの考え方に行き着いた経緯
私は昔キレやすい子どもでした。
思い通りにいかないと他人にイライラし、時にはモノに当たることも多かった。
その私が、徐々に落ち着いていった流れはこうでした。
- 飲食店でバイトして、業務側の裏事情を知った
- 会社で『システムを正常に稼働させる難しさ』を体験した
- スマホで隙間時間を効率よく使えるようになった
1. 飲食店のバイト経験
学生の時の私は、飲食店の厨房でバイトをしていました。
厨房はホールのように店内を駆けまわることがないので、厨房とホールの間で起きるいざこざや、料理を作る上でどんな問題が起こっているのかが全部見えます。
それまで、料理が出てくるのが遅いと『早くしろよ』と思っていた私でしたが、実際に厨房にいると、料理を作るのは思ったより時間がかかるし、連絡ミスやオーダーの取り違いも普通に起こしてしまうことを毎日のように体験しました。
そのバイトを3年続けた結果、私はいつのまにか『他人の裏事情を考える』というクセがついていて、人間関係で怒ることが少なくなっていました。
2. 会社で感じた『システムの難しさ』
私の会社ではシステム開発を行っていますが、これは本当に難しいものです。
プログラムは1文字間違っていただけで大問題になりますし、 ケーブルが抜けてしまったり機器が壊れたりと、誰も悪くなくてもシステムは簡単に動かなくなります。
このように、IT業界は「コンピューター」という機械に振り回されるところであり、私の中で『機械の仕方ない部分』が浮き彫りになっていきました。
それが分かると、レジの会計が遅いのも『画面の反応が悪いのかな』とか、『ネットワーク遅いと大変だよなぁ』と考えるようになり、私は人だけでなく『モノ』にもイライラしなくなりました。
3. スマホの登場
私のスマホデビューは2014年の暮れ。世間からはかなり遅れていました。
その頃使っていたガラケーからすると、やはりスマホは凄いもので、短い空き時間でできることが沢山増えました。2、3分あれば英単語を勉強したり、まとめアプリでニュース記事を一気読みすることもできます。
そんなスマホの登場によって、私は『時間』に対するイライラも感じにくくなり、結果としてほとんどイライラすることが無くなった、という訳です。
さいごに
今回の記事は、私の今までの経験をまとめてみた結果です。
自分が無意識でやってきたこともかなり多いので、もし何か気づかれた方がいましたら、ぜひ教えてください。
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最後に本を1冊紹介します。

- 作者: ケリー・マクゴニガル,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/10/20
- メディア: 単行本
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皆さんは自分が「イライラしている時」や「悲しんでいる時」、「苦しさを感じる瞬間」といった『自分の感情が動いた瞬間』に気づけているでしょうか。
私は今まで全然気づけなくて、いつも終わってから振り返って『あの時こうすればよかった・・・』と思うばかりでした。
が、この本に載っていた『瞑想』をするようになってから、自分の感情の動きにだんだんと気付けるようになってきました。
瞑想のやり方はネットで調べれば出てきますが、この本では他にも『健康心理学者の視点で見た、自分の意志をコントロールする方法』が沢山載っているので、興味がある方は読んでみてください。
また、皆さんの中でも『そもそもイライラした時に気づけない』タイプの方がいたら、1日1分でも良いので「瞑想」を行ってみてはいかがでしょうか。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。