ちょっと衝撃的だったので、Vol6.『松井優征』の感想を書くことにした。
(まだ書けていない3~5の感想は後回しにする。)
DVD内容
- カラー作画 & QA対応(31:42)
- 作業場など紹介(11:36)
- マンガテクニック 効果線 (3:47)
はじめに
このDVDはマンガを描く・描かないに関わらず、全ての人にぜひ見て貰いたい。
そう思うほど、マンガ家『松井優征』の考えがしっかりと現れた、今発売されているジャンプ流の中で最高の作品である。
私の受けた印象の変化
正直な所、私は今日DVDを見るまで『ネウロとか暗殺教室とか変なマンガばっか描く人だし、すげー変な人なんだろうな!』という妙な期待を持っていた。
そんな私の、本作に対する印象の変化をご覧頂こう。
お店で表紙を見て思った事
『カラー原画のくせにコック帽に調理服!?画面、白過ぎだろ!!しかも殺せんせー1人とか手抜きもいい加減にしろよwwwこれで1300円とか完全ボッタクリだろwww』
DVDを見た後感じた事
『こ・・・ころせんせーを生み出したのは松井優征大先生やったんや・・・あの絵1枚描くのにこんなに深い話が待っとったんか・・・これは松井優征ファンになるしか道が無いわ・・・』
ちゃんとした感想
思わず関西弁風になってしまうほど、本当に良い内容だった。
今までのジャンプ流はほとんどがQA形式で、『編集が聞いたことに対してその先生なりの答えを返してくれる』といった内容が中心。
でも今回の松井優征は違う。
描きながら、自分のやること、考えること全てを説明してくれるのだ。
カラー作画の部分のみで、覚えているだけでも
- キャラクターデザインの考え方
- ベタを楽にする方法
- 色塗りのコツ
- 週刊連載する上でのコツ
- 自分なりのホワイトの使い方
- 絵がヘタだと自負する自分の、マンガに対する向き合い方
…などなど、実際に描き進めながらも様々な考えを聞かせてくれる。
その姿は、学校の先生のようだった。
次に仕事場紹介。
殺せんせーはグッズ化も目指してデザインしたこと、そしてどうやって暗殺教室のストーリーを作り上げていったのか等、『原稿用意してるんじゃないの!?』って思うくらいしっかりした説明が随所にある。
更に、アシスタント1人ずつに対して、キャラクターの特徴や表情、教科ごとの教科書デザインまで載った『原画集』として出版できそうなファイルを配っていた。
最後のコメントで『絵が下手でも、マンガ家として戦える。』という自分の経験を伝える松井先生は、まさに暗殺教室に出てくる殺せんせーそのものだった。
さいごに
私はこのDVDを見て、『松井優征』という一人のマンガ家を見る目、そしてその先生の描く絵を見る目が全く変わってしまった。
この記事を読んで少しでも気になった人は、是非、その手でジャンプ流を買って、実際に見ることをオススメする。
そんな松井先生の描く暗殺教室も、明後日発売のジャンプでついに最終回。
本当に、お疲れ様でした!