皆さん、『朝活』してますか?
私は去年から、朝4時半に起きるよう意識しています。(現在朝6時)
そしてこの話をすると、大体の人から「もしかして、最近流行りの朝活ですか!?」と言われます。
始めに言っておきますが、私は『朝活』という言葉が嫌いです。
それは、この単語には誰もが見落とす危険が潜んでいるからです。
間違った『朝活』の危険性
皆さんは『朝活』という言葉を聞いて、どんな内容を思い浮かべるでしょうか。
恐らく『朝早く起きて効率よく活動する』というイメージだと思いますが、これは全ての人にとって効率の良いやり方ではありません。
間違った朝活は、逆に効率を下げ、朝以外の生活にも様々な影響を及ぼします。
ここでは、朝活が危険な理由を
- 早起きで効率が下がってしまう
- 睡眠時間を削ってしまう
- 『朝だけ活動』になってしまう
の3つに分けて見ていき、最後に『本当はどうするべきか』をご紹介します。
危険1.早起きで効率が下がってしまう
皆さんに質問です。
『人間は何時に行動するのが一番効率が良いでしょうか?』
答えは簡単。人と内容によります。
暗記系の勉強をするなら夜の方が良いと聞きますし、ダイエットのための運動は朝が良いと言われています。
しかもこれらは、全ての人に共通ではありません。
そもそも「暗くて静かな夜が好き」という人も居れば、この記事でも言われている通り、何で太るかはその人次第です。
この大前提を忘れて『朝活』という言葉に飛びつくと、かえって効率を悪くしてしまいます。
危険2.睡眠時間を削ってしまう
これは1と似ていますが、『早起きして活動すること』が目的になっている場合にやりがちです。
例えば、たまたま仕事で問題が起きて終電で帰ってきたとしましょう。
こんな日に『今は朝活しているから、明日も4時に起きなきゃ!』と考えてしまうと逆効果。
翌朝は眠い目をこすりながら勉強し、会社で眠気を我慢しながら必死に仕事をこなしますが、そんなあなたの作業効率は確実に下がっています。
あなたがやりたかったのは、睡眠時間を削ってでも早起きすることでしょうか?
それとも、ちゃんと睡眠を取って、短い時間で効率良く行動することでしょうか?
「睡眠時間の確保」と「朝活を続けること」の優先度が逆転すると、意味のない早起きを続けることになります。
危険3.『朝だけ活動』になってしまう
1と2が無かった場合、その『朝の活動』は効率が良いと判断できます。
しかし、その後の行動次第で、結果として効率が落ちることもあります。
例えば今までより2時間早く起きた場合、それは朝だけでなく全ての時間に影響します。
今まで20時に感じていた眠気が、なんと18時にやってくるのです。
あなたはその状態で仕事して、本当に早く帰れるでしょうか?
仕事がだらだらと長引き、結果として自由な時間が減っていませんか?
このように『朝だけ効率の良い活動』をしてしまうと、結局他でしっぺ返しをくらい、全体としては散々な結果になります。
1日は朝だけではないのです。
本当はどうするべきか
ここまで3つの危険を説明しましたが、では本当はどうすれば良いのでしょうか。
ちゃんとした朝活を行うには、まず何をどのように変えたいのか考え、少しずつ実践しながら、振り返って考えることが必要です。
何故、何を朝行うのか考える
あなたが朝活、早起きをしたい理由は何でしょうか。
そして朝、どんな行動をとりたいのでしょうか。
ここが明確になっていないと、継続できなかったり、『早起きが目的』になってしまいます。
『よく考えると朝じゃなくて良いや』と思ったあなたは、早起きをする必要は無いのかもしれません。
自分でやってみてから考える
上でも述べた通り、早起きが肌に合うかはその人次第。
最初は無理せず少しずつ始めましょう。
例えば毎日夜に本を読んでいる人は、試しに朝読んでみて、以前の状態と比べてみます。
朝読んだ方が早く読めましたか?
もしくは、内容がしっかり頭に入ってきますか?
自分が本を読む目的と合った結果が出ていれば、その朝活は成功です。
もちろん、「速く読めて内容は分かったけど、小説なのに『感情移入できなかった』」と不満を感じたなら、それは失敗です。
ダイエットをしているあなたは、早起きが苦痛になって、結局運動する回数が減っていませんか?
もしそうなら、無理に朝にしないで、夜にしっかりと続けた方が効果があります。
このように、今のやり方で大丈夫か?と問いかけながら、自分に合った方法を組み立てていきましょう。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
色々偉そうに書いたものの、実は私は身を持って全ての危険を体現しました。
ちゃんとした早起きには沢山の利点がありますが、今回書いた通り『朝だけ活動』では最終的な良い結果は生まれません。
皆さんも『朝活』という言葉に騙されず、自分だけの効率の良い生活を作っていきましょう。