今日、私にとって人生初、快挙達成とも言うべき出来事が起きた。
いや、私が行動して起こした。
それだけのことをやり遂げた。
今日は間違いなく、私の進化への大きな一歩となる日だ。
快挙達成
私は今日、とある大学教授の講演を聞きに行った。
正直最初は興味本位で適当に申し込んだ講座だったが、これが意外と面白い。
最近の私は自己改善の一貫として、『人の話を聞く時はなるべく沢山メモを取る』ようにしていて、そのおかげで教授の話もかなり頭に入ってくる。
内容も新しく知ることばかりで、この講座はとても楽しい。
ーそう感じていた矢先、チャンスは突然やってきた。
この講座は「脳科学」に関する研究内容だったのだが、今日はその研究室で作られた『脳波を監視し、目を特定方向に動かすとブザーが鳴る機械』を誰かに体験して貰おうというのだ。
そして教授は言った。
「これを誰かに体験して貰いたいのですが、
『我こそは』という人はいませんか?」
その瞬間、私の体が急激に反応したのが分かった。
この感覚は人生で何度か経験したことがある。
映画で物凄い感動的なシーンを見た時と同じ、脳が強い刺激を受けた時のあの感覚だ。
心臓が突然心拍数を上げ、全身に血が巡り、体がぞわぞわっとする。
このうなると体が萎縮してしまい、何も考えられなくなる。
ーというのがいつもの私だったが、今日の私は違った。
脳内で聞こえる
『すぐに手を上げろ!』
『今すぐにだ!!』
『さぁ早く!!!』
という脅迫に押されて後に手を挙げ・・・
そして見事、体験者に指名された。
これが今日私が起こした、人生初の快挙達成の瞬間だ。
こんなことが人生初なのか
こんなことだが、厳密に言うと人生初ではない。
小さい頃は当然好奇心も旺盛で、先生の『ここ分かる人!』の問いかけにはいち速く手を上げる子供だった。
そして運が良い時は一番最初に当ててもらい、皆の前でカッコよく正解を言う。
この快感が堪らない。
そんな時期もあった。
私はあれから年を重ね、この大事な快感を完璧に忘れていた。
セミナーに参加しても『くだらない質問だと思われないかな・・・』と考えて講師に質問はしない。
何か人手が必要な時は『他の人がやらなかったらやろうかな・・・』と思い、結局他の人が先に手を挙げる。
この十数年、こんなことばかりをずっと続けてきた。
その私が今日、数十人が参加する部屋の中で一番最初に手を上げ、そして指名された。
結局、あの機械を体験できたのは私だけだった。
まさに、『我こそは』 だったのだ。
皆さんはあるだろうか。
自分の脳波を測られたことが。
難しく考えなくても、脳が目を動かす命令を出しただけで機械に正確に検知される、あの感覚を知っているだろうか。
いや、忘れもしない『この』感覚を、皆さんは知っているだろうか。
そんな貴重な体験を、今日の私は自分の手で掴みとったのだ。
誰が何と言おうと、これは私にとって人生初で、大きな一歩を踏み出した証である。
そんな1日だった。