ジャンプ流!をご存知だろうか。
今月7日頃から書店に並んでいる、DVD付分冊マンガ講座本である。
公式URL:DVD付分冊マンガ講座『ジャンプ流!』公式サイト
上記のVol.1は、ドラゴンボールを描いた鳥山明。
先日、近くの本屋に立ち寄った時にこのジャンプ流!が目に止まり、つい購入してしまった。
結果として、次号以降も全巻揃えようと思っている訳だが、なぜそう思ったのかを説明していきたい。
我が家でジャンプ流!を全巻購入する理由
実は我が家には絵描きの妻がいて、日々絵の上達に励んでいる。
最近では同人誌の作成に手を出し始め、単体の絵としてではなく、マンガとして成立させるために試行錯誤しているようだ。
そんな妻は、この本を見て
『マンガの参考にしたいから、自分の好きな作家の号だけ欲しい』
と考えていた。
これは至極真っ当な意見であり、無駄なお金を使わないためにも必要な考えである。
しかし、私は全然違う方向で興味があった。
それは
『変な人の変な考えが音声で聞けるなら、是非聞きたい』
ということだった。
現役でジャンプに連載している作家なんて20人程度しかいない。
全体の数は違うが、どこぞの社長なんかよりもよっぽど希少な存在である。
更にその中で一定の人気を得られた人なんてさらに少ない。
そんな希少な人間のマンガにかける想いは、きっとさぞ面白いのではないか。
そして、妻にとっても『自分と違う視点を知る』ことは、これからの絵描き人生においてプラスになるんじゃないだろうか。
という感じの意見をつらつらと重ね、結局、私が妻を説得する形で次号以降も全て購入していくこととなった。
実際、内容はどうだったか
鳥山明本人の声は初めて聞いたが、話し方や雰囲気がとても緩く、ドラゴンボールの持つ雰囲気と妙にマッチしていたように感じた。
そして実は最初、広告代理店に就職していたことや、お金欲しさからマンガを書き始めた事など、中々聞けないような話を聞くことができた。
変な人の考えが聞きたかった私にとって、この内容は概ね期待通りだったと思っている。
ただこのジャンプ流!という企画、個人的にとても面白いのだが、『マンガ講座』 という名目なのがもったいないと感じてしまう。
今回付属のDVDは40分あるが、そのほとんどは
「鳥山明が昔書いたカラー作画一発書きの動画を見ながら、鳥山本人と編集が対談する」
という内容だった。
確かに終わりの方にマンガ講座らしいもの入っているが、あくまでおまけの感じが否めない。
この内容でいくなら
「マンガにかける想いが聞ける!ジャンプ作家独占インタビュー!」
とかそんな感じ(適当)で、漫画を描く人以外にも興味を持たせていく方が良かったんじゃないかと感じた。
※集英社の思いは一切聞いていない、あくまで個人的な見解です。
今後の展開について
続刊は
vol.2 岸本斉史(NARUTO)
vol.3 尾田栄一郎(ONE PIECE)
と有名どころが続き、以降vol.8くらいまでは発行が決まっているようだ。
個人的には、第6号で登場する暗殺教室の松井優征も面白そうだが、いぬまるだしの大石浩二を是非出して欲しい。
しかし、あれだけ有名な鳥山明でさえそんなに売れていないのであれば、需要的には難しいのかもしれない。
今後の動きには注目しつつ、続刊の発売を待つことにする。
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非常にどうでも良いが、『ジャンプりゅうが来たりゆう』という言葉は、
何だが読み辛い気がした。